1. LONGINES cal.12.68ZS 1950'S Sei-tacche case
ジャジャン。映えある1本目です。
LONGINES cal.12.68ZS 1950'S Sei-tacche case
私は今、主にLONGINES、ロンジンの時計を蒐集しています。
そのきっかけとなったのがこの1本。不動で入手し、整備に出して今も使っています。当初はただなんとなく購入しただけでした。機械式時計は売るにはあまり困らないので、気に入らなかったら売ればいいやと思ってそれほど悩みもせず。ところが、不動品であったにも関わらず、なにか存在感があり、手放せなかったのです。
そこでオーバーホールに出すことにしました。その際に整備士さんから「この時計はいい時計ですね」と言われたのが大きく私の心を揺さぶったのです。
裏蓋の記録の2011は2度目のOHだったかな。
そうか、何か惹かれるものがあると思ったけど、いい時計だったのか・・・
12Lと表記されていますがcal.12.68ZSですね。
ロンジンは同じ品番のキャリバーでも多様な仕様があることで知られています。こちら12.68ZSも同じキャリバーでクロノメーター仕様(ただし表記27.0S)もあるのですが、この個体もそれと同じ巻き上げヒゲゼンマイ採用。12Lは12lignesの意で、直径です。
耐震装置はロンジンではいろいろ使われていますがこれはSUPER SHOCK-RESISTでしょうか?金メッキされています。また写真で分かる通りテンプの穴石は赤ルビーですが伏石は白色の物を用いており、これは油の残存料を見やすくするためではないかとのこと(整備士さん)。奥に見えるアンクルは金メッキされており、これも某匿名掲示板で一時期話題になっていました。
ACIER INOX表記の裏蓋は6つ爪スクリューバックで人気がある仕様です。
ロンジンでは特に6つ爪裏蓋のものは"Sei-tacche"と呼ばれていますね。
こんもりしたケースの雰囲気がバブルバックみたいに存在感があって好きです(^_-)
ロンジンのセンターセコンドは秒カナ押さえの板バネをプレートで受けておりその分だけ厚みがあります。このケースは結構細かいところまで仕上がっていると思いませんか?
LONGINES cal.12.68ZS 17J 1950
Breguet hairspring Incablock 18,000bph
Dm=27mm(12lignes) H=5.7mm power reserve 40h Manual wind
Case Acier Inoxydable waterproof 32x43mm
DATA from
"Ranfft Watches" -Archive: Watch Movements-
"Longines Watch Movements" written by Patrick Linder
Thanks for their great works.
特段、有名なref.のモデルでも無いのですが、多分死ぬまで手放さんのではないかと思っている1本です(^_-)。