はじめに - 私が時計沼にハマるまで -
皆様初めまして、oldman1268です。アンティークウォッチ・ヴィンテージウォッチに惹かれてもう20年になりました。
あの頃、時計販売業務に携わったことがきっかけです。それまでクオーツしか使ったことがなく、ロレックスやオメガなどの機械式時計に初めて触れたときに「電池は要らなくてゼンマイで動く?なんて頭の良い発想なんだろう!」と思わず口にしたのを覚えています。当時の職場の先輩方には大笑いされました、順番が逆だよと。
ご存知と思いますが時計は1900年代に腕時計の時代に入りどんどん一般化していきました。動力源をゼンマイとし、振動子をテンプとする「手巻テンプ式→自動巻テンプ式」へ、そして動力源を電池とする「電磁テンプ式」、やがては動力源は電池で振動子が音叉の「電磁音叉式」、そして精度の大革命となった、動力源は電池で振動子が水晶の「電磁クオーツ式」、現在では電池交換がほとんど不要の「蓄電式クオーツ」、さらに精度を求め「電波時計」と発展してきました。
この時計の進化は便利で正確であることを求めてのことです。時計の役割から言えば当然ですよね。
ところが、一部の愛好家が未だに手巻や自動巻を愛用しています。
これを説明するのは難しいのですが、私見ですが主に2つ理由があったと思います。
1つは、手巻や自動巻の時代の腕時計に、多くの高級品が存在したこと。クオーツでさらなる大衆化が進んだ腕時計にあって、その手間隙惜しまないモノづくりの魂に、心を揺さぶられ離れられなかった人々が一定数いました。
もう1つは、ゼンマイを巻くという行為のアナログ作業的な感覚、これが時計に対し生き物のような愛着を覚えさせたのではないかと思います。
そして機械式時計の中でも、vintageに惹かれたのは、やはり機械式時計があるべくしてあった時代のものだから。クオーツの後の趣味としての機械式時計にも機能や性能に秀でた素晴らしいものがたくさんあるのですが、私はそれしかなかった時代の、時間を自分のものにするのにこれしか方法がなかった時代の時計に惹かれます。
そんなわけで時計沼にはまり早20年が経ちました。いつの間にやら、結構な数の時計が手元に来ています。
このブログでは私の愛用の時計たちを紹介していこうと思います(^_-)。