2. LONGINES cal.12.68Z 1930'S wire lug cushion case
またまたロンジンですよ!cal.12.68Zの古ーいやつです(笑)クッションケースの。まあなんと言ってもですね、ロンジンといえば12.68Zが基本ですからね~。
LONGINES cal.12.68Z 1930'S wire lug cushion case
このダイヤルの3と9が倒れているのが昔の時計にはよくありまして。ロレックスなんかだと3バカダイヤルとか言われてるやつですね。3が倒れているからバカってことなのかと思いますけど9も倒れているから39バカでもいいんでしょうけどねー。
入手時は風防の劣化でまるで黄色くなっていたんですが、換えたらすっきりしました。なかなかに渋いダイヤルで気に入っております(^_-)
クッションケースのワイヤラグって結構丈夫なんですよね!何本か持ってましたが破損とかしたことはないです。
cal.12.68Z。オールドロンジンといえばもう、まずはコレでしょう!
LONGINESの12lignesキャリバーには2系統あり、cal.27O(27.0)が巻き上げヒゲだったのに対し、cal.12.68Zは平ヒゲゼンマイの普及機でした。相当な数が作られたようで今でもよく目にする、黄金時代のロンジンを支えた手巻主要キャリバーであり、当時のロンジンの代名詞的存在と言っても過言ではないかと思います。
cal.12.68Zは息の長いキャリバーで、1929年の誕生から、終いは1960年代くらいまで使用されたんではないかと思います。ロンジンは細かな仕様変更については品番は無視してそのまま通すため、同じ12.68Zでもたくさんバリエーションがあるんですが、初期のものはこのように15石で粒金メッキ、耐震装置はもちろんなし、のものが多いですね。プレートがジュネーブ仕上げになっているものもあります。高年式のものになると、耐震が付き、仕上げはニッケルメッキ(と思われる)のみのものもあります。
左側に12.68Zの刻印が見えますね(この刻印がLONGINESにおいては混乱の元ではあるんですけどね)。この時代ですからね、バイメタル切りテンワです。スクリューも単なる飾りではなさそうですね。アンクルは普通色(アンクルが金メッキされてるのもあるんですよ)。あ、丁寧にネジ焼かれてますね。
ケースNo.でしょうか、裏蓋と一致します。
右上のこの突起が裏蓋の穴と合致するようになっています。機械のシリアルにもご注目。
ケースNo.、機械のシリアルNo.とも、裏蓋に一致しますね。機械のシリアルと裏蓋の番号の一致は1930年代まで続いたそうです。
なかなかの趣のあるケースだと思いません?(笑)
Longines cal.12.68Z 1935
15J flat hairspring 18,000bph
Dm=27mm(12lignes) H=4.25mm power reserve 40h Manual wind
Case stainless steel 30x30mm(wire lug to wire lug36mm)
DATA from
"Ranfft Watches" -Archive: Watch Movements-
"Longines Watch Movements" written by Patrick Linder
Thanks for their great works.